「スマホを落としただけなのに」は、インパクトのあるタイトルと浦野役、成田くんの怪演で話題になりましたが、今作はその第2弾、前作に引き続き刑事役、加賀谷(千葉くん)が主人公の物語です。
今作は2月の公開時に映画館へ見に行きました。
もちろんお目当ては笹岡役、鈴木拡樹くんです。
前作が好きで何回も見ている作品ファンだけに、拡樹くんの出演はとても嬉しかったです。
あらすじや感想はサクッと紹介して、笹岡の話メインでいきたいと思います。
10月にBDが届いたので見返しつつ語ります。
スマホを落としただけなのに2 囚われの殺人鬼
今回は刑事、加賀谷(千葉くん)と殺人鬼、浦野(成田くん)の交流とタッグを組んでの犯人探しが中心になっています。
やはり今回も浦野の印象が強く、他の登場人物がかすむ勢いです。
浦野のシーンはどれもインパクトがあり非常に魅力的です。
前作で成田くんの演技に圧倒されましたが、今作でもやはり圧倒的にうまいです。
美乃里(白石さん)がヒロインですが、加賀谷のほうがヒロインみたい?な扱いもちらほら。
美乃里のほうが男前なところもあったりして、前作のカップルとはまた違って面白いです。
犯人「M」は誰?というのが本作品のキモなので、どんどん事件が起こり、どんどん怪しい人が出てきますが、消去法でいけば結局あの人ねってなります。
まあ犯人「M」は普通に笹岡なんですが、動機も分からんことはないけど、どうも加賀谷との絡みが少ないだけに面白さに欠けるんですよね。
美乃里との絡みや、加賀谷との会話だけの会社事情ではいまいち説得力に欠けるというか、寝耳に水みたいな結末に感じました。
しかも厳密に言えば犯人が完全に1人じゃなくて、実行犯やら計画犯やらと複数人いるので、そのあたりが視聴後の爽快感がない原因だと思います。
タイトルからして浦野がメインだから(浦野を中心に事件は動くので)浦野中心で見ればこの映画は面白いと思うけど、犯人「M」を探せという意味ではちょっと締まらない気がする。
あと浦野の脱走シーン、帽子を深くかぶるとかして髪をもう少し隠してくれると、絵面が良かったのにな。あの髪は目立ちすぎですよね。
次回作がありそうな意味深なラストでした。
ストーリーは前作のほうが好きです。
じわじわ迫る恐怖があったし、加賀谷も有能なサイバー刑事だったし。
1本道でスコーンと行ってくれたのが気持ちいい。
浦野が麻美の前でにやにやしだしたとき、すごいカタルシス感じたもの。
スマホを落としただけなのに2 囚われの殺人鬼 笹岡を語る
笹岡は名前は変わっていますが、原作通りの人物です(原作も出番少ない)
映画でも出番が少ないです。
けど、映画館で思ったより、BDのほうが出番が長く感じたかな(あてにならない体感)
盗んだ仮想通貨をJK16(高橋さん)にマーキングされるし、浦野には仮想通貨の犯人だってばれるし、プログラマーとしての腕は良いけど中途半端って感じがしますね。
笹岡だけでは会社が傾くのもしかたなし?
細い体型を生かした衣装でしたね。いかにも青年実業家ってイメージの腕時計がとても目立ちます。
個人的には空港で着ていた衣装が好き(ロングコートってかっこいい)
美乃里とのシーン
初登場のシーン、美乃里との会話はわざと演技しているかんじです。
探りを入れるような目が本音を物語っているように感じます。
マーキングされたって聞いた時のセリフもわざとらしい気がする。
次は美乃里に加賀谷のことを聞かれるシーンですが、美乃里に対するときは取り繕うような顔です。
一人になった時は冷静な視線で、本音が出ているのかミスリードを誘っているのか、分からないところです。
加賀谷とのシーン
加賀谷とのシーンでは、やたら肩を触る笹岡。俺にはお前が必要と言っちゃう笹岡。伏線?
加賀谷には優しい顔をするんだな。切ない顔もします。
会社に掛けられている写真が未練たらたらというか、情念を感じる。
取調室のシーンは、やっぱ髪をおろすと一気に幼くなるなと思いながら見てました。
笹岡が持ってる写真が出てくるんですが、あの画像をもっとよく見せてくださいと思ったのは私だけではないはず。
千葉くんと拡樹くん可愛いです(BD一時停止して見ました)
ここで笹岡の罪が暴露されますが、笹岡は犯人としては小物すぎて、正直面白みに欠けます。
笹岡自体がよく分からん人だし。
必死な笹岡に対して冷静な加賀谷。笹岡振られっぱなし。
これを書いている時に笹岡のシーンを繰り返して見て、ここはこういう演技プランかなと考えるのは楽しかったけど、毎度数分の出番じゃ見てる人はスルーだよなーと冷静に思いました。
笹岡犯人。皆さんの記憶に残るのはこれだけでしょう。
原作のシーンで、県警の廊下で加賀谷と笹岡の会話シーンがあるんですが、映画でもあるかなと楽しみにしていたけどなかったです。
ここ、笹岡が県警に出入りしているシーンなので、面白いと思うんだけど(サイバー対策室の茶番よりこっちが見たかった)
スマホを落としただけなのに2 囚われの殺人鬼 笹岡役 鈴木拡樹くん
最初この情報が出たときとても驚きました。
しかも拡樹くんの画像が大きい!良い役どころでは?とひそかに期待しました。
だっていわゆるメジャーな方々との共演ですよ。
どういう縁でこの役が来たのか気になりました。
このコメントを見たら、いろんな業界から引っ張ってきて、それぞれのファンにも足を運んでもらおうって感じですかね。
うきうきわくわくしながら原作小説を読んで、もうこの人しかいないのでは?と思っていたらこの画像で確信。
犯人役ということで期待値が上がりました。(原作では出番が少ないのでいろいろ察してはいました)
こんな特集もしてくれて嬉しかったです。できればBD豪華版に入れて欲しかったなあ。
割とためになる話もしているのにね。
旦那は「鈴木君は今回いまいちやったな~演技が棒だった」という感想。
「映画刀剣乱舞」や「しにつか」、舞台で見る彼はとても評価してくれているけど、これは良くなかったらしい。
確かにSNSでも「拡樹くんのいいところが出ていない」など不満のある意見もちらほら見かけました。
私は、バックグラウンドが分からない、小物な犯人という役を良く演じてると感じました。
前述のとおり、棒演技というのはわざとそういう演技をしているのではないかと考えています。
自分の秘めた気持ちを悟られないように、いろいろ抱えている人が平静を装ってて、隠せてないみたいな。
なんていうと擁護しすぎと言われるかもしれませんね。
今作で初めて彼をみた人が「このひといい!(演技など)」と言われるかというと、ちょっとそれはないかも、と思います。
やはり皆さんと同意見で、拡樹くんのいいところが見えないなと感じました。
役が合わないのか監督の意向か分かりませんが、この映画ではこういう演技が求められたんだなと思っています。
こういう役はなかなか見られないので、これはこれで良しって感じです。
変な話、メジャーな映画で使われる今の拡樹くんはこういう感じの衣装を着てこういうヘアスタイルで、というのが見られたので貴重かなと思います。
「映画刀剣乱舞」や「しにつか」は拡樹くんや舞台俳優さん中心の映画なので、やっぱり違いますね(時代も違うけど)
スマホを落としただけなのに2 囚われの殺人鬼 BD豪華版の内容
豪華版は密着メイキングや試写会、舞台挨拶などのDVDと、タブレット型ブックレットがついてます。
ブックレットにはそれぞれのインタビューや事件の結末が書かれています。
密着メイキングは33分ぐらいと少なく感じました(普段舞台のメイキング見慣れてると余計短く感じる)
それぞれの役者さんのクランクイン・クランクアップや、千葉くん成田くん白石さん中心のメイキングでした。
この3人のファンの方は買って損なしですね。
コメント