モリステ第1弾 配信のネタバレ感想 舞台「憂国のモリアーティ」

舞台「憂国のモリアーティ」(モリステ)の視聴感想です。

原作を知らないまま配信で見たのですが、世界観やキャラがとても気に入りました。

漫画も既刊まで全部そろえましたよー(笑)

7月に続編が上演されるということで、とても楽しみにしております。

あくまで個人の感想ですので、好き放題書いていることをご了承ください。

キャスト役名ごちゃまぜです。

case2の感想はこちらから。

目次

モリステ 配信のネタバレ感想  舞台「憂国のモリアーティ」

今回は辛口な感想かもしれません。

作品としてはとても面白かったのですが、ここはちょっとなーという部分も多々あります。

前半は、英国の階級制度を忌み嫌っているモリアーティ伯爵による、貴族への粛清がメインになります。

後半は、アイリーン・アドラーという女性の話をアルバート側・シャーロック側で描いていくことになります。

モリアーティ陣営

ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ(荒牧慶彦):モリアーティの次男。数学教授・クライムコンサルタント

アルバート・ジェームズ・モリアーティ(瀬戸裕介):モリアーティの長男。イギリス陸軍中佐、のちに「MI6」指揮官「M」

ルイス・ジェームズ・モリアーティ(糸川耀士郎):モリアーティの三男。領地の管理・執務を担当、ウィリアムの実弟

セバスチャン・モラン(君沢ユウキ):元軍人。モリアーティ家の使用人。

フレッド・ポーロック(設楽銀河):変装が得意。犯罪相談を受ける役割。モリアーティ家の使用人。


ホームズ陣営

シャーロック・ホームズ(北村諒):諮問探偵。シャーリーとも呼ばれる

ジョン・H・ワトソン(松井勇歩):元軍医。ホームズの助手


イギリス陸軍

マイクロフト・ホームズ(早乙女じょうじ):アルバートの上司。シャーロックの兄

グレープフルーツ編

(この何とか編っていうのは、分かりやすくするために書いています)

モリアーティ家の引っ越し先の領地はふたつに分かれており、それぞれ貴族が治めている。

ひとつはモリアーティ伯爵、もうひとつはダブリン男爵。

民衆を苦しめるダブリン男爵と、ダブリン男爵に我が子を見殺しにされた夫婦の物語。

ウィリアムの手腕が冴えわたるラストは秀逸。

冒頭にこの話を持ってきたのは、モリアーティのことやウィリアムの性格が分かりやすいからかなと思いました。

原作ではウィリアムが大人になってからの最初のエピソード。

ダブリン男爵が倒れた時に、歯を見せて笑う荒牧くんが狂気(好き)

客降り・何か食べる舞台、今となれば懐かしい。

荒牧くんのウイッグ、もう少しサイドが軽めでもいいと思った。

踊り子編

貴族出身の学生・ルシアンと踊り子・フリーダの身分違いの恋。

学生の不祥事を隠蔽し、学生の親から多額の寄付金を要求、さらにそれを着服していたダドリー。

ダドリーはフリーダをアヘン中毒にして殺害していたのだった。

モリアーティの仲間であるモランとフレッド登場。

死のダンスで踊り子とリンクさせる演出が良い。

軍服アルバートがかっこいい。アルバートの企んでいる顔が悪い(褒めてる)

アヘン窟掃討作戦を利用し、特務機関を手に入れようとするアルバート。

モランのエプロン姿が素敵(笑)

誘拐編

誘拐されるウィリアムとアヘン窟掃討作戦。

ウィリアムがダドリーのアヘンをぱくったと情報を得た犯人は、ウィリアムを誘拐する。

弟を誘拐されたアルバートは、陸軍の総力を挙げてウィリアムを奪還しようとする。

でも実は全部ウィリアムの作戦でしたー。

「さっきの数式の答えは、ゼロだ」ここからモランたちが突入してくる流れがかっこいい。

荒牧くんの殺陣はやはり素敵ですね。

弟を助けに来ただけなのに、偶然アヘンの巣窟だった、とへたくそな芝居を打つアルバート。

モランとアルバートの掛け合いが面白いです。

この誘拐事件がきっかけで、アルバートは闇の機関である「MI6」を発足させることに成功。

ウィリアムは、また一歩前進したことを確信。

ロンドンを地獄の底に叩き落し、犯罪都市にするというプランが着々と進んでいきます。

大英帝国の醜聞編

ここからシャーロックが登場、ジョンがすでに助手なところから物語が始まります。

宮殿から機密文書を盗んだ、プリマドンナのアイリーン・アドラーを抹殺し、文書を奪還せよとMI6に命が下される。

一方、シャーロックのもとに、覆面をしたボヘミアのドイツ人が尋ねてくる。

その人物はボヘミア国王と名乗り、醜聞を握られたアイリーン・アドラーから写真を取り返してほしいと依頼する。

実はこのボヘミア国王、アドラーの変装なんですが。

双方がアドラーを探すのですが、アドラーにも思惑があり、なんやかんやあります。

というのも、シャーロックサイドの一連の演出が賑やかしの部分があり、好き嫌いが分かれるかなと思いました。

原作に沿ってはいるんですけどね。

シャーロック側でなんやかんやあった後、アルバートがアドラーから文書の内容を聞き出します。

文書の内容は、フランス革命を裏から操ったのは大英帝国だということ。

絶対王政から共和制にシフトさせるための「社会実験」だと気づくウィリアム達。

アドラーを騙し、文書の内容を知ったシャーロックは、アドラーの取引相手は犯罪卿(ジェームズ・モリアーティ)だと見当をつける。

シャーロックはアルバートと交渉し、アドラーの身の安全を確約させる。

犯罪卿の真の目的は、「モリアーティ」という巨悪に、「貴族と民衆が手を取り立ち向かう」というものだった。

いわば「モリアーティ」は「必要悪」だと説くウィリアム。

「アイリーン・アドラー」は死んだこととし、「ジェームズ・ボンド」として「MI6」の一員となる。

「ジェームズ」はウィリアム達の名前から取り、「ボンド」は「絆」だっけ、めちゃかっこいい名前だー。

そしてラストの、荒牧くんの歯をむき出しにした笑いね。

ラスト付近は説明セリフが長くて、ちょっとだれるなー。集中力がないだけかもしれないけれど(笑)

人間狩り編

アドラーの話の合間に入っているエピソード。

貴族による人間狩りが行われるということをフレッドが聞きつけ、ウィリアムに相談する。

ウィリアム達は貴族に罰を与えるべく、人間狩りの現場に赴く。

ウィリアムは弟のルイスに穢れなきままいて欲しいと願うが、ルイスの意思は一緒に戦うことだった。

ウィリアムはルイスと共に悪の道を歩むことを約束する。

総評

まず、ウィリアムの幼少期がぶつ切りで挿入されているので、分かりにくいです。

(モリアーティ兄弟を知るうえで結構重要な部分だと思うのですが、子役にあれをさせるのはダメなんだろうな)

荒牧さんがウィリアムの幼少期を演じるときは、帽子を脱いで声は高めに演じらているので、もちろん大筋で内容は分かります。

現在起きていることと過去のぶつ切りミックスが話を分かりにくくしていると思う。

完全初見で見ると、舞台を楽しむ前に話を追うのでいっぱいいっぱいかもしれません。

原作漫画を読んで、ここはこういうシーンだったんだと補完したところも多々あります。

もちろん原作に沿ってはいますが、なんか分かりにくいと感じたのはなぜか。

場面転換でのダンス…正直あまり作品と合わないと思う。踊り子編以外は。

たまにすごく変なところでアドリブがある。

前半はモリアーティ兄弟が貴族を罰していく明快さがあります。

ウィリアムのかっこよさを堪能するなら前半です。

後半はアドラーがらみであっちこっちで色々な出来事があるので、それで混乱するのかも。

ビジュアルはとても良いですよ!

キャストのビジュアルがもともと良すぎるから当たり前だけど。

ウィッグがもう少し自然だといいなーと思います。

スーツが素敵。柄とか織り方とか違うので見ていて面白い。

めっちゃお似合いでかっこいい!特にモリアーティ兄弟いいですよね。

原作ではアドラーが登場する前に、ウィリアムとシャーロックのエピソードがあるのですが、舞台ではこれが抜けているんですよね。

  • ウィリアムとシャーロックの出会い編
  • ウィリアムのオーディション編
  • リアムとホームズの犯人探し編
うさこ

次回作でやるのかもしれませんね

モリステ 配信のネタバレ感想 キャスト感想

アルバート・ジェームズ・ウィリアム:荒牧慶彦

荒牧くんの柔らかく優しい雰囲気がウィリアムに合っていると思う。

金髪も似合います。美しいです。

優雅なしぐさで、カテコの挨拶も貴族。

主人公で悪い役ってなかなかないし魅力的な役なので、見ている方はとても楽しい。

荒牧くんの新たな演技が見られます。

殺陣(というほどありませんが)は優雅です。得意分野きたーってわくわくしました(笑)

アルバート・ジェームズ・アルバート:瀬戸裕介

とにかく声が良い。

この作品の世界観に声が一番似合っていると思ったのは、瀬戸くんです。

出番が多く、演技もこなれていてまさに長男ってかんじ。

貴族を憎み、弟を手助けするために「MI6」まで作っちゃう仕事ができすぎる長男。

アルバート・ジェームズ・ルイス:糸川耀士郎

兄様、兄さんって呼び方がいちいちかわいい。

ルイスって控えめでおとなしいのに、普通に武闘派でした。

ウイッグもう少しさらっとしたのがいいな。

シャーロック・ホームズ:北村諒

北村くんは何でもよく似合うよなぁ。このヘアスタイルもかっこよき。

どんなしぐさでもめちゃくちゃ様になってる。

たまに洋画っぽい。

ワトソン:松井勇歩

賑やかし要因です。コミカル担当。

シャーロックと良いコンビ。

セバスチャン・モラン:君沢ユウキ

モラン多分人気だと思う。かっこいいいもの。

背も高いし、殺陣も映える。

アルバートとのコント(?)をずっと聞いていたい。

フレッド・ポーロック:設楽銀河

あまり出番はないけれど、女装したりとおいしい役。

若い子でなければできない役だと思うので、設楽君はピッタリだと思いました。

五虎退の頃からすごく背が伸びてませんか?

モリステ 配信のネタバレ感想 まとめ

英国が舞台ということで、硬質で薄暗い世界観が非常に気に入っています。

こういう雰囲気が好きなのかもしれない。

前から見たかったので無料配信はありがたかったです。

第2弾はライブ配信を見たいですね。

ミュージカル「憂国のモリアーティ」も見てみたいなぁ。

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