荒牧慶彦プロデュース「演劇ドラフトグランプリ」を何の前情報もなしに視聴しました。
簡単な内容や結果、感想をご紹介します。
個人の意見であることをご了承ください。辛口意見等あるかもです。
演劇ドラフトグランプリ どこで見られるの?
ABEMAで有料で見られます。
【料金】
◆一般チケット:ABEMAコイン 3,090コイン(3,708円相当)
◆プレミアム会員限定チケット:ABEMAコイン 2,470コイン(2,964円相当)
【販売期間】
2022年5月31日(火) 18:00 ~ 2022年6月21日(火) 21:00
【視聴期間】
配信終了後〜2022年6月21日(火) 23:59
プレミアム会員(月額960円)は初回登録に限り、14日間無料でお試しできます。
登録から13日後の解約期限までに解約すれば、料金はかかりません。
>>ABEMAプレミアムをみてみる演劇ドラフトグランプリ 結果
スペシャルプレゼンター:上川隆也
- 優勝:「天を推(すい)し歩く」 劇団『ズッ友』
演劇ドラフトグランプリ 各劇団の演劇内容
ルールはこちら。
- 劇団は4チーム、各5名。
- 各劇団20分でのお芝居。
- 脚本はオリジナル。
- 小道具のみ使用。
- 衣装替えなし。
※あらすじは意訳等あります。
解釈違いがある場合もありますのでご了承ください。
「キセキの男たち」 ID Checkers
ID Checkers:荒牧慶彦、赤澤遼太郎、輝山 立、定本楓馬、萩野 崇
脚本・演出:中屋敷法仁
テーマ:奇跡
◆高校3年の、1度しかない夏の物語。
◆ライバル輝山は奇跡の男と言われている。
◆ピッチャー楓馬と未来の楓馬(荒牧くん)の対話。
「奇跡は起こらない、運命は決まっている」という未来の楓馬。
未来を教えてもらった楓馬は投げることができないと悩む。
◆監督荻野さんは3流監督。
監督は、「何度も夏はやってくるがこの夏は今しかない」と楓馬を励ます。
◆「もし君に負けたとしても僕は戦うことを選ぶ」と輝山は楓馬に話す。
◆キャッチャー赤澤と楓馬の友情。
◆負けるのが嫌だった未来の楓馬。
運命は決まっているからあきらめろと言うが…
◆運命は俺が決める、奇跡を起こすことを決意する楓馬。
勝負には負けたが、運命に立ち向かう輝き(奇跡)は消えない。
感想
正統派演劇という感じです。ストレートで分かりやすい。
熱い夏の青春もの。
ラップっぽいので始まってラップっぽいので終わった。
勝負から逃げ出した未来からの自分のメッセージを受けて、今の自分はどうするかみたいな。
結果は同じ(負け)なら逃げたほうがいいのか、それでも真っ向勝負をするのか、という葛藤。
それぞれの視点もあったりして、なかなかに興味深い内容。
「林檎」 劇団『打』
劇団『打』:佐藤流司、小西詠斗、椎名鯛造、高木トモユキ、野島透也
脚本・演出:西田大輔
テーマ:りんご
◆本音がダダ漏れ「優勝したい」
オーディエンス巻き込みっぽいけれど、客席の反応は分からない
◆林檎=善と悪がなせる木。
◆4つに分断された世界がある。
武力のみで対話をしているつもり(支配)の「世界①(野島くん)」がいる。
対話で世界を一つにしたい「世界②(流司くん)」がいる。
そんな「世界②」を傷つけ、対話ができるかと問う「世界①」。
◆しかし倒されたのは武力で支配する「世界①」だった。
人は合わせ鏡であり、自分が信じているものとはなにか?
傷つけられたもののみが革命を起こすに値する、と主張する「世界②」もまた倒される。
◆死んだ者にも人生があると話す「世界③(鯛造くん)」。
声なき声こそ罪であるという「世界③」。
◆声を上げたい「世界④(小西くん)」は、「世界③」と兄弟だった。
壁を取り除きたい「世界④」
共存したい「世界③」
武力でもなく対話でもない共存の世界。
◆俺のものはお前のものでもある。すなわちお前のものは俺のもの。
痛みに気づき自分で命を絶つ「世界③」、そしてすべてを「世界④」に捧げる。
◆林檎の花言葉(花や実など)は複数あり、それぞれの世界が持つ林檎の意味が違う。
「世界④」は「選択」の林檎を、「世界③」は「後悔」の林檎を手にする。
◆物語は人によって生み出される。「世界②」は「革命」の林檎を。
しかし革命の林檎はない。
◆「世界①」は「名誉」の林檎を。
◆人でいたいという「世界」たち。
すべてはコンピューターの世界「AI」
◆物語は人が造り、そして「あなた」はひとりしかいない。
だからこそ「あなた」を誘拐したい。
感想
かなり抽象的で分かりにくい話。
情勢を反映したような内容も入っており、近代的。
世界①が流司くんかと思ってたら、違ってた。ちょっとしたトリックもありました。
これ動きとセリフが違うから大変ではないかい?
流司くんと鯛造くんの殺陣が素敵。光る剣が活躍。
林檎が地球なのかな?同じ地球にいても考え方が違うし争いは起こると解釈。
例えば、平和を願ってもやり方はそれぞれ違う、みたいな。
「誘拐したい」という言葉が印象的ですが、それは「あなた」が「唯一無二」だから「欲しい」のだと推察。
すみません解釈がうまくできませんでした。
「Luda リューダ」 超MIX
超MIX:高野 洸、後藤 大、寺山武志、福澤 侑、本田礼生
脚本・演出:植木 豪
テーマ:虹
宇宙(世界の創造主)は高野くんでナレーターも務める。
◆「蛇神(福澤くん)は人間(寺山さん)に恐怖の種をまいた」と非難する龍神(礼生くん)。
そのせいで人間は争い、脅し、考えることをやめた。
龍神は、ただの生存から抜け出し人として生きろという。
◆文明が西であったころ、競争と支配だった。
文明の中心が東に移ったころ、平等と平和が訪れた。
◆西の蛇神と東の龍神は対立した。
中立と見せかけた鰐神(後藤くん)の奸計により、蛇神は人間から排除されてしまう。
鰐神は人が激しく争うことを好んだ。
◆蛇神と鰐神が人間に争いを教え人間を衰えさせ、人類は疲弊していた。
◆宇宙の始まりだった創造主は、自分の意識を分散させいろいろな個体を作った。
色々なことが知りたかった創造主は、意識達にいろいろな感情を教えてもらう。
喜び、怒り、悲しみ…どれも宇宙(創造主)が望んだ「色」であった。
全てを受け入れることに決めた宇宙は、苦痛だけが目立つことを知る。
知りたかったはずなのに、すべてを知ってしまい苦しむ宇宙。
◆神々が人間たちに託す希望。
人類が世界の住人ではなく、人類こそが世界なのだ。
君たちが望むことはなんだ。
感想
演劇はダンス(概念)
動ける人たちばかりによるアクロバットやダンス。
正直、話よりパフォーマンスを楽しんだ。
この話も割と抽象的だった。
人間に味方をする神と人間を争わせる神がいて、人間はどれを選ぶのか…みたいな?
衣装が豪華で素敵。
メイクもかっこいい。とりわけ高野くんがかっこいい。
みんな動けすぎる。
「天を推(すい)し歩く」 劇団『ズッ友』
劇団『ズッ友』:染谷俊之、赤澤 燈、唐橋 充、野口 準、松井勇歩
脚本・演出:松崎史也
◆星に興味を抱き、見える星の位置で距離が測れると考え、地図を作ることを50歳の男(推歩=伊能忠敬)は決意する。
止める息子(野口くん)を説得し江戸へ。
◆天文学者・高橋至時(染谷くん)に弟子入りする男。
◆日本地図を作ろうと考える至時。
松平定信(勇歩くん)の後ろ盾を得て、蝦夷へ向かうことになる男。
私財を投じて男と息子(野口くん)は江戸を立つ。
◆道中、間宮林蔵(赤澤くん)と出会い、共に旅をすることに。
しかし成果報告のために男と息子は江戸へ戻ることに。
林蔵は男を師と仰ぎ、蝦夷の測量を続ける。
◆江戸へ戻った男は林蔵が御庭番(忍び)ということを知らされ、監視されていたのではないかと勘繰る定信に、林蔵を信じると進言する。
東日本の地図の出来栄えに喜ぶ定信。
◆天を推し歩いたことを称え、至時は男を推歩と名付ける。
その後、至時は病気で他界。
師を失った悲しみで、地図を作ることをあきらめようとする推歩。
◆幕府直参の侍と認められた推歩は、至時の功績を残すという使命を感じ、地図作りを再開。
推歩の死後も、志を継いで無事に完成した日本の地図。
感想
脚本と演技が飛びぬけて良かった。
話は分かりやすくてきちんと流れになっていたし、唐橋さんが主人公なんて間違いなさすぎる。
くすっと笑えるシーンも所々にあり、客席から笑いも起きていた。
20分の尺でここまでまとめ上げるのはすごいと思う。
最後に日本地図を舞台いっぱいに広げるのもいい演出。
ふわっと地図(布)が浮き上がるのも素敵。
個人的にこれが一番よかったです。
演劇ドラフトグランプリ コメントなど
- 「お客さんが美女ばかりで」ごますり染谷くん
- 稽古場は同じだけど時間が違う
- お互い他の劇団の内容は分からないが、小物は置いていたので予想はついた(特に野球)
- 武道館の砂を持って帰ります(中屋敷さん)
- 稽古は4日(流司くん)
- 劇団「打」以外に(票を)入れた人のことは一生忘れません(流司くん)
- 「どこで演劇をやってるの?」と聞かれたとき「武道館で」と答えられる(礼生くん)
- 普段は笑顔です(福澤くん)
- えんしゅ…演出家さん…って、言えないのやばいですね(高野くん)※噛んだ
- スターを差し置いて私のセリフが多かったのは暇だったから(唐橋さん)
- 母ちゃん(水野美紀さん)がイライラしていた(唐橋さん)
- 演劇はなくても生ていけるけれどあったほうが圧倒的にいいもの(染谷くん)
- 刺さった作品こそ皆さんの一番(荒牧くん)
演劇ドラフトグランプリ 全体的な感想など
演劇以外の時間が長かった。
約3時間弱で演劇の時間が20分×4。圧倒的少なさ。
1演目終わるたびに審査員のコメント、キャストのコメントが入る。
初めて見る脚本家さんや俳優さんもいて、新鮮な部分があった。
一度にいろんな俳優さんの演技を見られたのもよかった。
俳優さん一人一人がクローズアップされており、ちゃんとそれぞれ見せ場もあるので、俳優として顔と演技を覚えてもらえるいい機会だと思う。
個人的には面白い企画だと思うけど、演目が違いすぎるのでランキング付けするには難しい。
テーマを同じにするとかしたら、それぞれの劇団の個性がより分かりやすいのではないか。
脚本によっては、もっと尺があれば分かりやすいものとかもあると思う(でもこれ以上長いと色々難しい?)
とはいえ、また開催されるのであれは第2回目が見てみたい。
荒牧くんは企画者らしい振る舞いがかっこよかった。しっかり挨拶をしていました。
演劇を盛り上げるために頑張ってるなぁと感心します。
成長したなあ(何目線)2014年頃のKで荒牧くんを知ってからなので、余計そう思うのかも。
荒牧くんはこういう方向へシフトチェンジするのかな。
コメント