「七星剣(しちせいけん)」の由来と来歴をサクッと解説。
こちらの記事では、聖徳太子の佩刀として有名な「国宝の七星剣」についてご紹介しています。
七星剣は中国の「星宿信仰」を受け、日本でも祭祀の道具として使用されました。
北斗七星と言えば
トゲトゲの服や車が特徴的な
某世紀末を思い出すなぁ
色々なゲームの武器としても多く登場しているね
七星剣(しちせいけん) 国宝
本記事では、主に四天王寺の七星剣(国宝)について紹介しています。
引用:wikipedia
号 | 七星剣(しちせいけん) |
銘 | 無銘 |
鑑定区分 | 国宝 |
種類 | 直刃 大刀? |
時代 | 飛鳥時代 |
刀工 | ーーーーー |
寸法 | 2尺0寸6分(62.4cm) |
所蔵 | 四天王寺(東京国立博物館に寄託) |
聖徳太子の剣として伝来。
七星剣と呼ばれるものは他にも複数あり。
こちらの七星剣は上古刀中稀有の優品。
※「上古刀」は作刀された時代を表す。
「上古刀」は奈良時代以前に作刀された「日本刀」で、反りのない直刀のこと。
七星剣はいつ見られる?
東京国立博物館で、不定期ですが展示がある模様。
公式サイトをチェックしてみてくださいね。
東京国立博物館
〒110-8712 東京都台東区上野公園13−9
号(ごう)
作者や所有者の名前、由来や形状、逸話などのエピソードに関連してつけられる。
ニックネームのようなもの。
銘(めい)
作者や所持者、製作期間が入れられていること。
ブランドやメーカーのようなもの。
無銘とはこれらが入っていないことを指す。
七星剣 名前の由来と特徴
引用:日本刀大百科事典
【名前の由来】
北斗七星の装飾が彫られていることから
【特徴】
切り刃造り(切っ先の勾配が急)の直刀(そりがない刀)
小板目に柾目まじり、地沸えのついた地鉄に、細直刃を焼き、砂流がかった作風である。
裏には上から順に、
雲文・横一文字に三個の星・雲文・三角形に配した三個の星・雲文・北斗七星・雲文・雲文・青竜、
佩き裏には、
雲文・雲文・雲文・北斗七星・雲文・雲文・白虎の像が刻まれている。
雲のような形のものは「雲文」と呼ぶんだって
三個の並んだ星は、大将軍・佐将軍・右将軍を意味し、
三角形に配した星は、高官を表します
※参考
引用:刀剣ワールド
七星剣について
七星剣の用途
中国の道教思想が元になり、国家安寧や鎮護を目的として祭祀に用いられました。
古い中国から伝わる「星宿(星の並び・星座)」信仰が飛鳥時代に流行したことから、「北斗七星」がモチーフとなっています。
※北斗七星のほかには、雲形文・三星文・竜頭・白虎などの装飾が入っています。
国家安泰の願いを込めたんだね
星の運行は狂いがないことから、
それにあやかって
国政が滞りなく行われるように
祈念しました
国宝の七星剣とは?
国宝の七星剣は、丙子椒林剣(へいししょうりんけん)とともに聖徳太子の佩刀と伝えられます。
七星剣が所蔵されていた四天王寺は(大阪府)聖徳太子ゆかりの寺院として有名。
※蘇我氏と物部氏の戦いの折り、蘇我氏側の聖徳太子が「戦いに勝利すれば、四天王を祭祀する寺を建てる」と誓いを立てたことが、四天王寺の由来とされています。
有言実行の聖徳太子!
七星剣は複数ある?
七星剣は北斗七星の意匠が入っている剣の総称であり、日本には複数の七星剣が存在します。
- 大刀契の七星剣「霊剣護身剣・破敵剣」
天皇の宝剣であり、三種の神器につぐ格式の高さである。
大刀契は大刀二振りの七星剣(霊剣護身剣と破敵剣)からなる。
霊剣護身剣は日月護身剣ともいう。
平安時代に焼失し、再び作り直されるがまた焼失した。 - 正倉院の「呉竹鞘御杖刀(くれたけさやのごじょうとう)」
鞘が竹で包まれた仕込み杖になっている。
七星剣は全部で八振りあったようだが、現存するのはこの一振りのみ。 - 法隆寺の「銅七星剣(七星文銅太刀)」
聖徳太子(幼少期)の守り刀として伝来。
七曜剣とも呼ばれる。
かつては法隆寺金堂の持国天像の手にあったもの。
1998年、大宝蔵院に。 - 稲荷山遺跡の七星剣
1983年千葉県成田市の稲荷山遺跡で発見。
2003年、象嵌跡の北斗七星を確認され、七星剣の一部とされた。
9世紀ごろに火葬によって埋められたもので、刀身はさらに古い時代のものらしい。 - 農家畠山家伝来の「三寅剣(さんいんけん)」
畠山家は代々松原諏訪神社上社の神官を務める。
7~8世紀のものとされ、七星文などの意匠がある。
七星剣が出てくる作品
古典文学にも七星剣が登場します。
どの作品にも共通することは、宝剣として扱われているという点です。
- 三国志演義(さんごくしえんぎ)
董卓の暴政を憂いた王允(おういん)は、「七星宝刀」を董卓暗殺のため曹操に渡している。
しかし、暗殺の件がばれそうになり、董卓にその宝刀を献上したことで窮地を脱した曹操だった。 - 西遊記
太上老君に仕える金角・銀角が、彼から盗み出した5つの宝のうちのひとつが七星剣である。 - 呉越春秋(ごえつしゅんじゅう)
呉の政治家・伍子胥が、先の楚王から下賜された剣が七星剣とされる。
七星剣(国宝)の来歴
飛鳥時代 600年前後 | 聖徳太子 |
1667年 | 池田綱政の「丁未旅行記」に記載あり |
1912年(大正元年) | 旧国宝に指定 |
1952年(昭和27年) | 新国宝に指定 |
聖徳太子の佩刀
前述の通り、聖徳太子の佩刀として伝来しています。
同じく四天王寺に保管されている刀「丙子椒林剣(へいししょうりんけん)」も聖徳太子の佩刀です。
池田綱政の「丁未旅行記」
「丁未旅行記」は紀行文(旅行中の体験記)と呼ばれ、参勤交代での道中の様子を収めた日記になります。
四天王寺を参拝し、七星剣や丙子椒林剣を見たという記述があります。
さらに、太子(聖徳太子)の太刀であるということも記されています。
北斗七星について
北斗七星はおおぐま座の一部(腰~しっぽ)で、特に明るい星で構成されている星列です。
ひしゃくの形をしているため、「斗(ます・ひしゃく)」の字を用いて「北斗七星」と呼びます。
北斗星、七曜性とも呼ばれ、世界各国で北斗七星にまつわる神話や伝説があります。
七星剣の起こりである中国の道教において、北斗七星とは神格化されたもので「北斗星君」と称します。
北斗星君は「死」を司り(つかさどり)、閻魔としての役目を持ちます。
その対極として「南斗星君」が存在し、「生」を司っています。
北斗星君は人の寿命を記した巻物を所持しており、その数字を増やせば寿命が延びるという言い伝えを持ちます。
また、北斗七星のアルカイドは破軍星といい、「破軍星の差す方向に向かって戦うものは勝ち、逆らうものは負ける」と言われています。
破軍星を背中に背負って戦うと
負けなしだそうです
死を司るのに勝利に導く星とは。
矛盾しているかにみえて、北斗星君の強さを表しているようで非常に興味深いですね。
死を支配する星に守りを乞うことで、死を味方につける(コントロールする)と考えられたのかもしれません。
刀剣男士 七星剣
厳格な物言いは、見た目ととても似合っています。
個人的には聖徳太子をイメージしていると思いましたが、皆さんはどうでしょうか?
宇宙を内包したような衣装が、無限の力を感じさせてカッコいいです。
死(終わり)を語りますが、それはすなわち始まりでもある。万物は巡りゆくもの、ということですかね。
刀剣男士のことを綺羅星(夜空に輝く星)と言いうあたりが七星剣らしさもあり、すべて宇宙の星の一部ということを意味しているのかなとも思いました。
丙子椒林
内番で名前の出る「丙子椒林」は、「丙子椒林剣(へいししょうりんけん)」といい、同じく聖徳太子の佩刀です。
7世紀に作られ、大陸から伝来したものだと伝えられています。
海の向こう
馬当番にて、大きな馬を海の向こうから連れてくればいい、という内容。
海の向こうはすなわち、道教の生まれた大陸(中国)のことだと思われます。
七星剣自体はどこで作成されたかは不明なため、七星剣の所以である道教の生まれた地を指すのかなと推察します。
ほうき星を捕まえたか
ランクアップ時のセリフですが、ほうき星はご存じ彗星(流れ星)のことです。
古代、彗星の出現は、国の滅亡や疫病、災害などの「厄災」をもたらすと解釈され、恐れられました。
七星剣の言葉通り、厄災を捕まえるとどうなるか?
個人的意見としては、吉兆に転じることではないかと考えました。
そうすればランクアップ(良い事)とつじつまが合います(そんな気がします)
習得の力
七星剣を編成していると、習得の力により獲得経験値がアップします。
ただ、疲労しやすいのがデメリット。
さらに疲労時は、桜吹雪(絶好調)より獲得経験値が下がります。
剣は特殊な能力持ちなので、イベントなどで積極的にお迎えしていきたいですね。
疲労しやすいところは
治癒の力を持つ「白山吉光」と同じだね
七星剣 入手方法
イベント・キャンペーン
- イベント「対大侵冦防人作戦」で入手可能 ※2022年3月29日実装イベント
鍛刀レシピ
出現なし。
ドロップ
ドロップなし。
極にする
極の実装なし。
極についてはこちらの記事をご覧ください。
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