「笹貫(ささぬき)」の由来と来歴をサクッと解説。
笹貫の持つ怪しい雰囲気の正体とは…?
太刀 笹貫(ささぬき)
号 | 笹貫 |
銘 | 波平行安 |
種別 | 重要文化財 |
種類 | 太刀 |
時代 | 鎌倉時代 |
刀工 | 波平行安(なみのひらゆきやす) |
寸法 | 刃長 72.5 cm 反り 2.3cm |
所蔵 | 京都国立博物館 |
【笹貫はいつ見られる?】
2019年、2021年に展示されていることから、今後も定期的に見ることができそうです。
京都国立博物館
〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527
号(ごう)
作者や所有者の名前、由来や形状、逸話などのエピソードに関連してつけられる。
愛称のようなもの。
銘(めい)
作者や所持者、製作期間が入れられている。
ブランドやメーカーのようなもの。
笹貫 作風
- 鎬造(しのぎつくり):強度を保ったまま軽量化を実現
- 庵棟(いおりむね):刀の背の形
- 切先は猪首切先(いくびきっさき):先幅は大きいが長さが短い
- 全体に反りが深い。
- 地鉄(じがね):板目に柾目(まさめ)が交わる。
- 地沸(じにえ)がある。
笹貫の鞘 黒漆太刀(こくしつたち)
- 室町前期に制作されたもの
- 丸に十字の島津家家紋の金具がついている
- 柄(つか)まで黒漆塗り
柄に関しては、柄巻(紐や革を巻いている)だったものを後に黒塗りにしている
柄まで黒漆塗りになっていることで統一感が生まれ、
クールないでたちとなってるね
刀工 波平行安(なみのひらゆきやす)
- 笹貫は初期の行安(複数存在)による作。
- 「波平行安」は波平派の祖と言われている。
- 始祖の「橋口正国」が波平行安を名乗り、初代となった説もあり。
- 三条宗近が正国に師事していたという伝承あり。
- 作刀に使用されたと伝えられている井戸が残っており、「波平」と「笹貫」は地名にもなっている。
波之平刀匠之遺蹟
〒891-0113 鹿児島県鹿児島市東谷山4丁目
笹貫井戸
〒891-0113 鹿児島県鹿児島市東谷山1丁目
波之平刀匠之遺蹟から北東へ200mほど進んだ、鹿児島市東谷山1丁目の旧道
波平行安 名前の由来
良質の鉄を求めて各地を放浪していた正国は、薩摩の土を気に入り住み始める。
薩摩は当時、鉄の産地として有名だった。
薩摩に定住を決めた正国が家族を呼び寄せた時、船が嵐に遭った。
正国が試し打ちした刀を海の神に捧げると、嵐がおさまったという。
「波は平らかに行くは安し」という意味を込めて「波平行安」とした。
笹貫(ささぬき) 名前の由来
行安が投げ捨てた刀が、無数の笹の葉を貫いて、地面に垂直に刺さっていたことから
以下のような逸話があります。
逸話①
- 作刀に際し、行安は「決して入ってきたり覗いてはいけない」と妻にいいつけて鍛冶場にこもった。
- しかし、数日たっても出てこない行安を心配した妻は、言いつけを破り鍛冶場を覗いてしまった。
- 大事な作業中に集中力が切れてしまった行安は激怒し、竹やぶに刀を捨ててしまう。
- 竹やぶの中から夜な夜な怪しい光が出ていることをいぶかしんだ村人が、恐る恐る竹やぶを調べることに。
- そこには、地面に刺さった刀があった。
その刀は茎が地中に埋まり、切先が上を向いた状態で刺さっており、落ちてきた笹の葉が無数に貫かれていた。
逸話②
- 妖刀だと考えた村人たちは刀を海に投げ入れるが、今度は海から光を放つようになる。
- 引き上げたのち、島津家の分家にあたる樺山家が、本家の島津家へ献上する。
- 島津家でも奇怪なことが起こるため、樺山家へ返却されたという。
笹貫(ささぬき)の来歴
鎌倉時代 | 波平行安により作刀される |
薩摩樺山家に伝来 | |
1972年(昭和47年) | 重要文化財に指定 |
現在 | 京都国立博物館所蔵 |
刀剣男士 笹貫(ささぬき)
陽気なお兄さん部分が大半だけど、妖刀っぽさ(色気?)もほんのり感じます。
海や波が好きでおおらかな刀。
衣装も海を彷彿とさせることから、彼の立ち位置的には妖刀の部分が大きいのかなと思いました。
反対に、竹やぶは捨てられた過去から、あまり好んでいない様子。
自分で戻ってこられる
こちらのセリフは上の画像のものですが、人の形をとることでどこへでも移動できるという皮肉。
捨てられたことを自虐するネタが多いですが、本人はあっけらかんとしています。
波ネタ多し
サーファーばりに波ネタが多いです。いやもうサーファーなのかも。
遠征もどうやら海に行っている模様。
光って抵抗しよっか(内番)
彼のアドバンテージはやはり妖刀という部分にあるのかも。
しかしこの軽いノリは、「光れないけれど言ってみた」面白さがある。
オイにいっきょったこっが運の尽きじゃ(真剣必殺)
「いっきょったこっが」薩摩の方言なんですかね?
意味は「行き当たったことが」、要するに「たまたま出会ったことが」となります。
薩摩とは関係ない地方の私でも何となく意味が分かりました。
つけ揚げ(お花見)
鹿児島県の郷土料理。
魚のすり身に豆腐や鹿児島地酒を加えて揚げた、いわゆる「さつま揚げ」。
笹貫(ささぬき) 入手方法
イベント・キャンペーンでの入手
現在の入手方法はイベント・キャンペーンのみとなります。
- 毎年夏に開催されている「連隊戦~海辺の陣~」の報酬で入手可能。(初出は2022年7月)
レシピ
鍛刀での出現なし。
ドロップ
ドロップなし。
極にする
まだ極は実装されていません。
実装後に記載します。
▼極についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
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