「死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-」の初日視聴感想など。
ネタバレありますのでご注意ください。
また、あくまで個人の感想であり、辛口意見などもあるかもです。
「死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-」初日視聴 配信回り
今回はぴあの「PIA LIVE STREAM」にて視聴しました。
「Streaming+」は利用したことがあるので、今回はぴあで。
配信サービス | 手数料 ※クレカ払いの場合 コンビニ等で支払う場合は追加の手数料が必要 |
Streaming+ | 220円 |
PIA LIVE STREAM | 220円 |
特にどっちが良い悪いとかいうこともなく、同じぐらいのクオリティだと思います。
動画配信サービスの中ではいいほうだと思います。
どちらも遅延、モザイク等出ずにスムーズに見ることができました。
ネット環境などもありますので一概には言えませんが、我が家の場合ということで参考にしてみてください。
「死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-」初日視聴 あらすじ
お話は映画「死神遣いの事件帖‐傀儡夜曲‐」の最後から今作へ、そして冬公開への2作目の映画に続く構成です。
舞台「死神遣いの事件帖‐鎮魂侠曲‐」では十蘭と新之助の活躍が描かれましたが、一方そのころ幻士郎は何をしていたのか?という部分が描かれております。
幽霊になった幻士郎
船の上で気づいた幻士郎は、狭間の世界にいる。
そこで幻士郎に語り掛ける声がある。「君はまだ死んではいない」
次に気が付くと、幻士郎は街におり、自分が幽霊になっていることに気づく。
街で出会った同じく幽霊の左十朗、死神の亞門らに出会い、歌舞伎一座の殺人事件の捜査をすることに。
歌舞伎一座殺人事件
歌舞伎一座の殺人事件、それはすなわち左十朗を殺した犯人を捜すというもの。
左十朗は一座の看板役者であり、座長百翁の息子だ。
一座が新しい演目を準備している最中に、殺人は起こった。
芝居小屋は固く閉じられており、犯人は一座の誰かということは分かっている。
幻士郎、左十朗、亞門はお互いの出自を知り親しくなっていく。
謎の霊媒師
そんなとき、霊媒師と名乗る寂蓮が一座にやってくる。
寂蓮は一座に悪霊がついているから除霊をしたいと申し出る。
渋る一同に対し、除霊を勧めたのは座付き作家の庄吉郎だった。
寂蓮は腕の立つ霊媒師で、幻士郎や左十朗、亞門が見えているらしい。
幻士郎は寂蓮に、左十朗を殺した犯人を捜すために手伝ってもらえるように頼む。
幽霊の身では聞き込みもできないからだ。
謎の声の導き
左十朗が悪霊に襲われ、その拍子に幻士郎は自分の過去へと飛ばされる。
そこには衒太夫がおり、不出来な幻士郎は父に叱られるばかり。
「君の父は死神遣いの中でも群を抜いた存在だった。君は偉大な父の前に自分の至らなさを感じていた」
そこでは異界で聞いたあの声が聞こえる。
声の主は幻士郎のことを知っている様子で…
寂蓮の聞き込み
寂蓮が聞き込みをするうちに、一座の関係が明らかになっていく。
しかし、いくら聞き込みをしても庄吉郎はおちゃらけたままだ。
庄吉郎を観察していた幻士郎はあることに気づく。
左十朗の父である百翁と左十朗は金のことでもめていたことが判明。
左十朗は父の百翁に給金の値上げを要求していたのだ。
幻士郎と亞門は百翁を調べることに。
百翁は衒太夫の書を持っており、悪霊払いの「禁呪」について書かれてある。
悪霊払いをすると憑りついていた悪霊は術者に憑りつく、すなわち死んだのちに悪霊になるという。
第2の殺人
そんな折、一座の古株である蟹造が死んだ知らせが入る。
蟹造は能面の男に殺された。
実は百翁の部屋に能面を置いたのは一座NO.2の松之助であり、女形の鶴丸がたまたま発見してしまう。
松之助は百翁を陥れようとしているらしい。
疑惑が百翁に向く中、庄吉郎のとりなしでその場は収まるが…
庄吉郎は幽霊が見えることを見抜く幻士郎。
庄吉郎はあっさりとそれを認め、さらに左十朗殺し、蟹造殺しの犯人も知っているという。
しかし庄吉郎は、幻士郎なら犯人が分かるとおちゃらけているばかりだ。
あの声がまた幻士郎に話しかける。
「真相にたどり着いたら地獄が始まる」とひどく楽しそうだ。
あの世に早くいきたい幻士郎は、受けて立つと宣言する。
一座の確執
寂蓮が一座を集め、左十朗殺しの犯人は百翁だと宣言する。
その理由は一座のみんなが知っている、とも。
実は左十朗はみんなから恨みを買っていた。
鶴丸の幼馴染を奪った。
弟の亀吉は虐待を受けた。
蟹造は博打を教えられて、博打狂いになってしまった。
百翁は左十朗をいさめようとしたが、逆切れされた左十朗に殺されそうになり、一座を守ろうとしての犯行に及んだ。
しかし第2の殺人・蟹造を殺した、いや、殺させたのは庄吉郎だった。
庄吉郎は自分の書いた筋書き通りに事件を起こすという、悪趣味な作家だった。
庄吉郎は衒太夫を呼び寄せ亀吉を殺させるが、衒太夫の中には幻士郎に憑りついていた悪霊がいた。
幻士郎の記憶
その衝撃で、幻士郎は父親が死んだ理由を思い出す。
幼い幻士郎は巨大な悪霊に憑りつかれ、衒太夫を殺してしまったのだった。
その時、衒太夫に悪霊が乗り移ったが、幻士郎の中にはまだ「悪霊の一部」が残っている。
それが理由で、悪霊はまだ幻士郎の命を狙っていたのだった。
あの声が「君があの世に行けない理由」を話す。
水野戦で幻士郎は「自分の命のすべて」を十蘭に渡した。
しかし「悪霊の一部」が残っていたため、悪霊の命を使い狭間の世界へきてしまった。
すなわち、幻士郎の中の悪霊の一部を倒せば、幻士郎は現世へ帰れるということ。
衒太夫(のなかの悪霊)を倒しても、幻士郎は現世に戻れる。
しかし衒太夫を倒すことはできない幻士郎。
声はこう言う「それでは、父親の中の悪霊を切り離す(除霊)といいのでは」
そうすれば衒太夫は成仏できるのだ、と声は語る。
父子の絆
左十朗が暴れている。彼の怨念が悪霊を呼び寄せて渦巻いている。
百翁は息子を止めようと斬りかかるが、逆に左十朗に斬られてしまう。
その様子を見た幻士郎は、「禁呪」を使い、父が命をかけて自分を助けてくれたことを思い出す。
「面白くない!」
思い通りにならなかった庄吉郎は、この「物語」を終わらせようと、左十朗に父・百翁を殺させようとする。
しかし左十朗は父の優しさを理解し、庄吉郎を斬る。
百翁もまた左十朗との楽しかった思い出を語り、左十朗を斬ったのだった…
共闘
幻士郎は父に憑りついた悪霊を払おうと決意する。
亞門は変化して刀となり、一緒に悪霊を払うことを幻士郎に申し出る。
亞門は昔、衒太夫に命を救われたことがあり、恩返しをしたいと考えたのだった。
刀に変化した亞門を駆使し、衒太夫から悪霊を追い払う。
幻士郎と衒太夫はお互いの想いを理解し、絆を深める。
そこに声の主が姿を現す。
声の主は衒太夫(と幻士郎)に憑りついていた悪霊で、幻士郎が悪霊の片割れを、衒太夫から追い出すのを待っていた。
衒太夫から追い出されるときに、彼の力も吸い取ることができるからだ。
思い通りになって喜ぶ悪霊。
父への確執が解け、死神遣いとして生きることを選んだ幻士郎。
幻士郎は衒太夫と共闘し、悪霊を倒す。
生き返った幻士郎
元の世界に戻った幻士郎は、十蘭と無事再会できたのだった。
「死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-」初日視聴 感想
前半が歌舞伎一座の殺人事件を捜査するパート、後半が衒太夫と幻士郎、親子の物語となります。
前半は、ノリよくテンポよく進みます。
歌舞伎一座の面々が個性豊かで、でもそれぞれが秘密を持っているなんてくだりも面白かったですし、伏線も丁寧に回収されるのでとても分かりやすかったです。
犯人はすぐに誰か分かりましたが、いろいろかき混ぜてくれる庄吉郎がいいアクセントになっていて楽しめました。
後半は親子の絆を再確認しつつないいお話なのですが、もう少しコンパクトでもいいのかなと思いました。
幻士郎が死神遣いとして生きていく決意と、父とのエピソードは、しにつかのお話として基本的な部分が描かれています。
映画ではエンタメとしての面白さを追求すると思うので、前作と同じく痛快特撮時代劇になっていると予想、父子のエピソードを入れるのなら今作でよかったと思いました。
幻士郎と衒太夫、左十朗と百翁。
この2つの父子の物語がリンクしているのも今作の見どころ。
幻士郎が父への憧れと、落ちこぼれの自分に対する嫌悪を認め、父の自分への想いに気づくくだりが分かりやすく描かれています。
本気を出した幻士郎はきっと父を超える死神遣いになる期待感があります。
といいながら、新作映画ではきっとだらだらした姿を見せてくれることでしょう。
お決まりの死神遣いのシーンもあります。死神が刀になるやつですね。
父との共闘もかっこいいし、幻士郎の見せ場は結構あると思います。
映画の音楽が使用されていて、「きた!」って盛り上がりますよ。
見得を切るシーンが所々にあります。亜門の見得がかわいいです。
「死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-」初日視聴 キャラの感想
幻士郎
髪はエクステンションみたいなのをつけているのかな。長い部分だけ足しているって感じで、あとは地毛だと思います。
髪のボリュームがかなり控えめになっていて、動きやすくしているのかな?
メイクは薄目。アイメイクはもっと鮮やかでもかわいいかなと思いますが、公演が進むにつれて変化があるかもですね。
今作の幻士郎は幽霊だからか?あまりだらだらしたところが少ない気がしました。
だらだら幻士郎は映画までお預けですね。
ひょうきんな部分は残しつつ、シャキッとしたシーンが多いと思います。
殺陣は相変わらずいいですね!
2刀流で戦うシーンが少しありましたが、かっこよかったですよ。
鈴木くんはひょうきんな役も何でもこなすよね。長髪もとても似合っています。
亞門
死神のビジュアルや衣装はかなり凝っています。
髪は十蘭と同じく一部分に色が入っていてかわいい。
死神はフードがお決まりなんですね。たすき掛けがかわいいし、ビジュアルから連想される通り刀は黄色です。
十蘭のことを慕っていて、とってもかわいいやつです。
映画で十蘭パイセンと並ぶのが楽しみ。ぜったいニヤニヤしてしまうわ。
十蘭と亞門のわちゃわちゃが早く見たい!
亞門というか、小林くんは身体能力高いですね。
動きが悠々としていておおらかで、高いところからも飛び降りてて、亞門は小林君にぴったりの役だと思いました。
小林くんはとてもはまっていると思います。とにかくよかった。
炭次郎(キメステ)も楽しみです。
左十朗
髪飾りとか衣装がとても似合っています。大人っぽいキャラです。
優しそうなおもてを持ちつつ怒らせたら怖い。
廣瀬くんのこういう役好きだわ。
殺陣も結構ありましたよ。公演を重ねてもっと早くなると思います。
庄吉郎
個人的に大好きなキャラ。
いつも大仰なふるまいをしていて裏があります。
口上もうまいし、安西くんは完全なはまり役です。本当に素晴らしいです。
ひょうきんで人を馬鹿にしていて、食えない人をすごくうまく演じていました。
セリフとともに動きも色々ついていて、見ててすごく楽しかったです。
ビジュアルもよくて、色を抑えつつインテリっぽい(?)着物が素敵でした。
衒太夫
映画を見たときから見たかった幻士郎パパ。
ようやくお目にかかることができましたが、予想通りとってもかっこいいパパでした。
これは十蘭が心酔するのも無理はないわ。かっこよすぎるもの。
長身で殺陣も映えます。
幻士郎との共闘もよかった。
寂蓮
寂蓮さんは姉御肌なんだけど、実は左十朗のファン。
たまに出るオタク臭が好き。
頼もしいけどかわいい役を嫌味なくこなしていてさすがだなと思いました。
錫杖使いもうまいです。
霊媒師らしい白い衣装に黒髪が映えます。
悪霊(鳥海さん)
声だけの出演だから少しかと思っていましたが、全然めっちゃしゃべっていました。
最初から最後まで結構出てきます。
やっぱり声優さんは声がいいし色気がある。
やわらかい声でとても素敵でした。
十蘭(安井くん)
声の出演だけで、十蘭の後ろ姿だけを役者さんが演じていました。
やっぱり十蘭の声がすると映画を思い出すし、新作が早く見たい!と思いました。
映画を楽しみに待ちたいです。
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