「舞台刀剣乱舞」无伝 夕紅の士-夏の陣- 4月13日DMM配信の視聴感想です。
ネタバレありますので、観劇前の方はネタバレなしの記事をご覧ください。
あくまでいち個人の感想ですので、参考程度でお願いします。
また、勘違い等があるかもしれません。
初見の方は、まず本編をお楽しみくださいね
「舞台刀剣乱舞」无伝 夕紅の士-夏の陣- 配信について
配信環境
テレビで視聴していますが快適です。(Fire TV Stickを使用中)
ライブ配信のときも、遅延や止まる等の不具合もなく快適に視聴できました。
ディレイ配信は休憩抜き、早送り巻き戻りが可能で、好きなシーンを何回も見られて最高。
ニコ生ライブ配信とは雲泥の差です(と言いつつ見てますが)
カメラ
无伝の初回放送だからかは分かりませんが、変なところが映ってたりはたまにありました。
刀剣男士中心のカメラではなく、しゃべっている人を映している感じ。
なので、一緒に出ている場面ではどうしても真田十勇士の人数が多いぶん、映る割合はお察しと言う部分もあります。
天伝の2月のライブ配信のほうが、カメラアングル等が良かったです。
无伝も中日のライブ配信があればまた良くなってるかも。
「舞台刀剣乱舞」无伝 あらすじ
夏の陣に向かったはずの泛塵と大千鳥十文字槍は、どういうわけか冬の陣に来てしまう。
そのまま大坂に滞在、夏の陣がやってくるのを待っている。
大坂夏の陣には、政府に観測を命じられた「三日月宗近」がやって来るからだ。
大千鳥は、冬の陣で自刃した真田信繁の影武者として秀頼に仕える。
しかし見破られてしまい、助けに入った泛塵が真田十勇士に囚われてしまう。
へし切長谷部を部隊長とした6振りが、大坂夏の陣へ到着。
戦乱のさなかにありながら、大阪の町は大賑わい。
真田十勇士の働きで、豊臣軍は連戦連勝しているという。
歴史が改変されていることを知った刀剣男士たちは、真田十勇士を討つことにする。
巨大な要塞となった真田丸へ乗り込んだ刀剣男士たちは、高台院と出会う。
高台院は真田十勇士に「刀剣男士と戦ってはなりません」と命ずる。
反発する真田十勇士もいたが、亡き主である真田信繁が仕えていた、豊臣家への忠誠は絶対だ。
真田十勇士は酒宴を開いて刀剣男士をもてなし、つかの間の語らいでひと時を過ごす。
高台院は三日月宗近に「あること」を頼む。
それは、「豊臣の滅亡を見届けたら、自分を斬って欲しい」というものだった。
三日月宗近はそれを了承し、真田十勇士を戦わせてやって欲しいと申し出る。
刀剣男士と真田十勇士の、戦いの火ぶたが切って落とされた。
黒田如水率いる時間遡行軍もそれに参戦。
夏の陣の戦いは熾烈を極めたが、真田十勇士を倒し「異説 夏の陣」は豊臣が滅び、史実通りに決着する。
泛塵と大千鳥十文字槍は政府のもとへ帰還。
そのころ、多くの刀から一振りの刀が生まれていた。
「舞台刀剣乱舞」无伝 物語のポイント
物語のポイントについて考えました。
无伝は見える部分で情報が出ているので、考察するところはあまりないかなと思います。
无伝
このあたりかなあ。
- 无なる逸話から生まれた刀剣男士、真田十勇士のこと
- そこにはいないはずの高台院
- 正史からルートを外れた物語だから无伝
夕紅
「夕紅」は、作中において色んな意味で使われています。
真田の赤備えもまたしかりです。
一日の終わりには必ず夕紅(夕暮れ)がやってくるように、戦国時代もいつかは終わるということですね。
- 夕紅の時(戦国時代)を終わらせる戦い
- 見届けるだけ、夕紅の景色を
- 炎に照らされた空が真っ赤な夕暮れのよう
- 空が赤く燃えているかのよう
- 紅のごとき夕暮れ、いや夕紅か
- 夕紅の士たちが戦っている
- 夕紅の士たちよ
- 夕紅のあとの空に浮かぶ月
士(さむらい)
- 刀剣男士
- 真田十勇士
他にも秀頼や秀忠、戦国時代には多くの士がいます。
夏の陣をひっくるめた、すべての兵士が「士 さむらい」なのかなと。
刀剣男士と真田十勇士
真田十勇士は今作最大のキーポイントとなっています。
- 刀剣男士と真田十勇士
- 真田刀と真田十勇士
刀剣男士と真田十勇士
「歴史を守る刀」vs「歴史に抗う力」として、刀剣男士と鏡合わせのような存在として描かれているのが、真田十勇士。
天伝での山姥切のセリフ、刀剣男士は「歴史を守ることが本能」
真田十勇士は「真田信繁が守ろうとしていた豊臣を守る(勝たせる)ことが本能」
使命が「本能」であるということは、本能を封じられると「この世にある意味がない」ということです。
真田十勇士が使命を果たせないということは、刀剣男士が歴史改変をしろと命じられるようなもの(三日月のセリフ)
だから、真田十勇士は本能をもって豊臣に仕え、歴史にあってはならないものを排除する刀剣男士と戦うわけですね。
无なる逸話から生まれた真田十勇士と、強い物語を持つ刀剣男士。
刀剣男士と真田十勇士は似て異なるもの。
この2つのぶつかり合いが上手く描かれていると思います。
无なる逸話であっても、語り継がれた逸話はそれなりに強くなるということかな。
と言っても、やはり最初から力の差は透けて見えてる感じですよね。
あえて比較することで、より刀剣男士の本能や力量が強調される部分かなと感じました。
真田刀と真田十勇士
真田刀と真田十勇士、ここもうまく対比できていると思います。
最初は、「泛塵は俺たちと同じ匂いがする」と言い、大千鳥にはその匂いがしないと発言。
のちに「俺たちに近いのはお前(大千鳥)の方」だと言っています。
真田十勇士自体は架空の存在ですが、モデルとなる人物がそれぞれ実在し、その刀が顕現しています。
その反面、大千鳥は物語を持っていません(ゲーム参照)が、泛塵は真田信繁の愛刀としての根拠を持っています。
最初の「同じ匂い」とは「信繁に仕えたことがある」こと、後半の「似ている」は「真田の刀としての信念」のことを指していると思います。
真田十勇士を「語り草」にして欲しいと願うのが泛塵であり、「真田信繁の刀」という確固たる信念を持つのが大千鳥。
泛塵は(自身も真田の刀ではありますが)、大千鳥に物語を持たせるために真田十勇士を利用します。
そういう意味では、泛塵の信念の向かう先は大千鳥なのかなと思いました。
大千鳥自身も、「語り草」は必要だし求めてるよね。
異説 大坂夏の陣
冬の陣で真田信繁が自刃したことにより、正史のルートを外れた大坂夏の陣。
正史に戻すことはできず、放棄されることになる。
放棄される前に、できるだけ史実に近い状態に戻す(豊臣を滅亡に導く)のが刀剣男士の役割となります。
そのためには、そこにあるはずのない真田十勇士と真田丸を排除することに。
高台院は豊臣の滅亡を見届けるだけで、歴史に介入はしていないので、排除の対象にはなっていない様子。
高台院は如水と共に時間遡行しているので人ではありません。
また、高台院は「歴史にあってはならぬもの」だと自覚しており、三日月に斬られることを望みます。
豊臣秀頼の天下取り
天伝からの秀頼ではない感じに見える。いや、つながってるんだけどね。
无伝での秀頼のターニングポイントは、秀忠ですね。
結局のところ、秀頼が天下取りを目指そうが、籠城しようが、結果は変わらなかった気がします。
秀忠に対して気づきがあった時点で、秀頼の負けかなと。
黒田如水のたくらみ
三日月と高台院を会わせることに成功したけど、何をしたかったかは謎のまま。
何故会わせたかったんだろうね。陽伝フラグ?
三日月が何をなし何をなさぬのか。
みな同じものを探している。手繰り寄せるそれは、反復する過去か、過ぎ去りし未来か。
うーん分からん!
単純に伏線と考えておきます。
陽伝とは?
悲伝が焼け落ちて陽伝になりました。
夏の陣のすぐ後の物語が悲(陽)伝であり、「煤けた太陽よ」(三日月)と言うセリフがあることから、「陽伝」は山姥切を指していると思われます。
鵺の出現と、副題「結の目の不如帰」はそのままなので、前作の悲伝を下敷きに新たに語られるというかんじかな?
鵺はあの鵺ではないですね。また別の鵺(刀)です。
あと、キーとなる刀剣男士が一部変更になるのかしら?
「舞台刀剣乱舞」无伝 1幕の見どころ
好きな部分を好きなだけ語っています。
OP
はいもうかっこいい。
高台院のあと、みんなが歩いて集まっているところ、猛者感とかレンジャー感あって好き。
和服組が袖を翻して踊ってるのが好きなんです。ひらひら好き。
ニヤッと笑う長谷部かっこいい。
袖を押さえて踊る三日月が好き。
年表は冬の陣の次の空欄でした。
大坂の町
町のシーンは刀剣男士ワラワラシーンのひとつですね。
うしろで長谷部に怒られてる鶴丸とか、土産を買おうと言ってる骨喰とか、見たかったやつ満載!
応戦しないで逃げまくるところ、コミカルで見ていて楽しい。
ひょいひょい逃げている様子が面白くて(笑)
ゲーム画面は長谷部が一番好き。
長谷部のキャラ感とあの映像が妙に似合ってる。
手裏剣を跳ね返したり、波動砲みたいなのを刀で防いでたりと多彩。
三日月と鶴丸①
岩に並んで腰かけてしゃべってる2人がほっこりかわいい!
ちまっと座っててかわいいですよね。
鶴丸が三日月に、ここに座れよと手で合図してるのがめちゃくちゃ好き。
大千鳥に怒られて「スン」となっているのもかわいい。
高台院の名前を聞いて目つきが変わる三日月。
演武
真田丸のシーンは、刀剣男士の小芝居を全部アップで見たいなぁ。
殺陣のシーンになるところが演武になってるのかな。これはこれで新鮮。
メインにスポットライトが当たってるけど、まわりで社交ダンスっぽいのをしてたり、見どころが盛りだくさん。
スポットライトの刀剣男士が、いちいちポーズを決めるの無駄にかっこいい。
全然目が足りないよー。
時間遡行軍の真似をして、速攻長谷部に怒られる鶴丸(笑)
大千鳥が怒ってるとき、鶴丸が鉄球で遊んでるんだけど、いたずらして怒られてる小学生の顔で面白い。
虚無というか、いたたまれない顔してる(笑)
もうひとりの豊臣、もうひとふりの守り刀
高台院は豊臣秀吉と2人で、今の豊臣を作り上げました。
いわば2人で豊臣秀吉。(だから高台院の発言力が大きいわけです)
その高台院が、三日月のことを「豊臣の守り刀」と称します。
そりゃそうか、高台院は豊臣家でもあるのだからと納得。
三日月の見た目についての高台院のセリフがありますが、こういうの聞きたかったのよ。
「思っていた通りの刀」「それはよかった」ここが好きで、双方の表情をじっと見てしまいます。
歌う高台院を、懐かしそうな優しい目で見つめる三日月。
豊臣秀頼と徳川秀忠
2世トークが興味深い。
秀頼は、秀忠の娘である千姫と結婚しています。
秀頼と秀忠は義理の親子。兄弟の様に思っている、とも言っていましたね。
「国を良いものにしたい」民のために生きる秀忠。
父(家康)のような英雄にはなれないことを知っている秀忠。
一方、秀頼は「父が取った天下取り」にこだわり続けている。
秀頼の気づきがある大事なシーンです。
束の間の休息
それぞれの交流が描かれています。
お墓でのシーンは、大千鳥が確固たる信念を持ち、信繁の刀としてあることが分かる場面。
猿飛佐助の「ありがとよー」がかわいいんだよね。
長谷部に茶を拒否される薬研。
長谷部が秀忠に不満を抱えているのは、戦国の名だたる武将を見てきたからですね。
長谷部は凡庸な男と評していますが、徳川秀忠は太平を続かせる才があるとか何とか。
気を抜かない長谷部と、風呂に入りたい薬研の差がいいですよね。
馬車に乗ってる骨喰がジブリに見えた。夜空が素敵。
天下五剣について語る数珠丸。
物語がその刀を強くする。山姥切も近侍という物語を持ち、強くなっていくようです。
三日月は悲しい目をしているという骨喰。三日月を案じています。
しかし、数珠丸は三日月を信頼しています。さすが数珠丸。
鶴丸は酒場が似合う。
飲みながら情報をサクッと集めそうな、要領の良さがあります。
何をしてもさまになる刀だなぁ。
鶴丸はいつも陽気ですが、たまにぽろっと本音が出るところがよいですね。
高台院と三日月①
「俺も人間ではないからな」大抵のことには驚かない三日月のおおらかさを、より強く感じます。
高台院が何者であるかを見透かしたようなセリフです。
高台院の目的と、三日月へのお願い。
歴史を俯瞰的に見ている2人。
悟りを開いているというか、達観しているというか、そんな2人の会話が好き。
高台院と三日月の信頼感ってなんだろう。
会話だけ聞いていると穏やかで、主と刀の理想的な形のように思う。
真田十勇士vs刀剣男士
少年漫画またはゲームのチーム戦みたいで、わくわくしちゃう場面。
背景がど派手なところも、そういうのを意識しているのかな。
刀剣男士が少ないので隙間がある(こら)
しゃがんで構えてる刀達かっこいいよねー。
「舞台刀剣乱舞」无伝 2幕の見どころ
テンション上がるのは断然2幕です。
殺陣、会話少し、殺陣、みたいな感じで続いていくので、2幕はほぼ殺陣。
音楽もアップテンポでノリのいいのが多い。
それぞれの殺陣の違いを楽しめます。
秀頼と高台院、真田十勇士、如水などいろいろなドラマもあります。
殺陣
大千鳥は足が長――い!キックがかっこいい。
長身を生かした槍の殺陣がかっこいいです。動きが大きくてダイナミックですね。
槍をぐるぐると回しても迫力があります。
泛塵は遡行軍を「ゴミ」呼ばわりしています。側転したりと身軽。
骨喰は床を使った殺陣が多いね。アクロバティックです。
薬研の血振りがかっこいい。あんなかっこいい短刀の血振り見たことない。
長谷部「しね」首かしげてかっこいいけど、かわいい。
殺陣速いし、手数多いです。さすが部隊長という貫禄があります。
「だからぁー?」長谷部実在してたわ。
数珠丸は剛直で骨太な殺陣。ゴリゴリ刺していく。結構残酷だ。
あんなにおとなしくて常識がある(町で無駄遣いを止めていた)のに、あんな容赦ない殺陣をするギャップがいいですね。
鶴丸の白い着物は派手でいいよね。殺陣も映える。
袖がひらひらして綺麗。
遡行軍を翻弄するさまがまさに鶴丸。
三日月は、切っ先が全くぶれない。止めるところはピタッと止めるところがすごい。
刃先を真下にする血振りもかっこいいですね。
足は使えなさそうだけど、よける時に使ってみたりと多彩。
長谷部&薬研
曲がかっこいいし、ここの入り最高!
三好兄弟に「なんで脱いでるの」と言われる2振り。
三日月&鶴丸
三日月を助けに現れる鶴丸。
「よきかな」と鶴丸が言うところはここ!
骨喰&数珠丸
数珠丸の真剣必殺姿は、髪と数珠が気になって。
でもうまくさばいててすごってなります。
大千鳥&泛塵
大千鳥のインナー!
泛塵の白い和服みたいなやつかわいい。
2振りが並んで刀を構えると絵になる。
如水と織田刀
長谷部も薬研も一番かっこいいシーンです。
次作へのフラグですよね。
如水が絡む時は、長谷部と薬研の出演が確定しているのでは。
薬研の極フラグも立ったし。
長谷部は悲伝で極になるから、薬研も陽伝で極になったりして。
如水の殺陣がめちゃくちゃかっこいい。
スピーディーでスタイリッシュ。
衣装がいいので余計動きが引き立ってる。
大回転
何回見ても楽しい。鐘が鳴るとわくわくするね。
よくよく見てたら、遡行軍が両手上げてノリノリだったり、蜘蛛のような遡行軍がうろうろしていたりと、刀剣男士以外にも見るところが多すぎて困る(嬉しい)
長谷部から入るんだけど、ここで長谷部が大きく息を吐くのが良き。
風呂から飛び出る鶴丸にいつも笑う。
迫力満点、だけどアングルで見え方がだいぶん違うのではと思います。
天伝と同じく、ちょっと引きで見た方が楽しいですね。
大回転2周目は、三日月の見せ場。
三日月の殺陣を存分に見られるのが嬉しいです。
歩いたり斬ったり、後ろ向きで歩いたり、緩急ついてて、見てて楽しい。
遡行軍の皆さんがわらわらっと寄ってくる(笑)
三日月と鶴丸②
鶴丸が加勢して、2振りで血振りをするのが好き。じじいなのにかっこいい。
鶴丸「どうやったら狂わずにいられる?」の問いに、「本丸があるではないか」と答える三日月。
本丸が好きで信頼している三日月と、そんな三日月といると楽しい鶴丸。
2振りの会話の間(ま)もいいんだよなー。
ここどうなんですかね。鶴丸は三日月の円環に気づいてて言ってるのかな。
ホントじじいたちは仲がいいのに、腹の探り合いみたいにも見えるからなー。
ここのシーンラストの鶴丸のセリフ、めちゃくちゃかっこいい。
三日月を先に行かせるところね。
いつもおちゃらけているのにギャップがたまらんです。
本丸思い出話
2人は楽しそうに話しているのですが、ススキと衣装展示の寒々しさのギャップが怖いような…。
だって本丸なら桜とか、青葉とかそんなイメージになるでしょうに、なぜススキ?
夏にススキ。
夏に雪が降ったことからも、この時間軸が狂っているのは分かるけど、それを回想と絡める意味があるのか。
回想は現在進行形のようにも、思い出話のような感じにも見える。
音楽も安らかなような、壮大な…どうともとれるようでさっぱり分からない。
よく言えば素朴な風情にも見えなくもないけど、やはり不気味さのほうが勝ってると思います。
狙ってやっているのか分かりかねますが。
映像だと長台詞と合わせるのが大変なので、単純にこうしました、だったら素直に「はい」って言う(笑)
真田十勇士vs三日月宗近
大立ち回りまだあるの?って思ったわ。
悲伝の三日月vs刀剣男士思い出したよー。
三日月を通して刀剣男士の強さを再確認と言うか。
真田十勇士の武器がはがれて、もとの姿(刀)になっているんだよね。
燃える大阪城を背にした、三日月がかっこいい。
「真田十勇士よ、さらばだ」朗々と告げるさまが素敵。決まってる。
豊臣秀頼と高台院
もう知っているんだよなぁ、秀頼は。
日の本を見ている秀忠と自分が違うことに。
ただ最後まで士であろうとしている。
それを見届けて欲しいと願う秀頼は、もう本物の士だと思います。
自刃のとき「満足している」と言う秀頼、いい顔してる。
刀は一期一振と鯰尾かなと思いましたが、どうでしょう。
「母が二人いた」高台院にとっては最上の喜びだと思います。
秀頼の首をいとおしそうに抱く高台院に、何回見ても胸が詰まります。
高台院と三日月②
高台院のもとへ行く時、三日月が「ねねさま」と言うところ、懐かしいような寂しいような声音がすごくいい。
いろんな思いが詰まった、ただ一度きりの「ねねさま」。
斬るために向かわなければいけない、その辛さと苦しさが詰まった言葉にも感じます。
高台院と話している三日月が、すごく悲しそうな顔をしているんですよね。
高台院との別れと、「誰のものでもない」と言われたことへの悲しさ・寂しさなのか。
「割りに会わぬときもある」この言葉と泣きそうな表情が、高台院への気持ちを表しているのかなと。
「ものの心を空に帰す」三日月の微笑みで、彼が少しは救われたかなと思った。
高台院と三日月のシーンは、言葉少ないながらもどれも印象的ないいシーンだと思います。
ED
おなじみ番傘カテコ。
スクリーンに合わせて三日月が歩いてくれるんだけど、めっちゃかわいい。
各セットを三日月と回って、みんなの挨拶を見る感じ。
刀剣男士が三日月に合図を送って、三日月がそれに答えてるのがかわいいのよ。
長谷部が「は?」みたいな表情で三日月が笑ってたり、天守閣にいる秀頼をあおぎ見たり。
ここは円盤で、2分割でそれぞれの表情をしっかり見たいです。
ラストは高台院が待っててくれて、三日月と2人で挨拶。
一緒に踊るのがまたかわいい。
かわいいが詰まりまくってるEDです。
「舞台刀剣乱舞」无伝 夕紅の士-夏の陣- キャスト感想
アカデミーナイトで鈴木くんと染谷くんが言っていたように、三日月と鶴丸は「明るい要素担当」って分かる気がします。
今作は真面目な刀が多いぶん、二振りのゆるい会話にほっとする。
无伝は刀種やメンツ的に、バランスが良いかなーと思います。
三日月宗近
三日月推しなので、无伝は三日月がいるから100点!と言いたいけれど、ひいき目がすぎるなと思い直しました。
なにはともあれ、約3年ぶりに三日月を見ることができ感無量。
高台院との出番はそこまで多いってわけでもないですが、しっかりいいシーンになっていたのが嬉しいです。
最後の高台院とのやりとりでは、三日月の表情が悲しくて、なんという良い表情をするんだと思いました。
多くを語らない高台院と三日月がらしくて好き。
初見のとき、最初の大回転で「三日月どこどこ?」って探してて、出ないなーと思って、出てきた!と思ったら2周目入ったのでめちゃくちゃびっくりしました。
嬉しい!。と同時に、これ100回やるの?といらん心配をしてしまった。
その後また十勇士と立ち回りだし、体力あるのは分かるけどすごくない?
しかも殺陣のあとのセリフに、一切ブレとかブレス音ないのがすごい。
肩で息してても、雑音がマイクに入らないようにできるんだね。さすがプロだ。
三日月の声はちょっと高いところがあったりして、若いというか軽快な印象。
「ほう」「あぁ」の声が良すぎて好きすぎる。
鶴丸とのやり取りが全部好きで、2振りが並んでいるとかわいいことこの上なし。
ひょうひょうとしたマイペースおじいちゃん達が好きだ。
最初出てきたときパッと思ったのが、アイメイク良いのでは。
特に目じりに入っているアイシャドウで、きりっと見えるというか。
引きで見たぐらいが(全身みえるぐらい)きれいに見えるかな。
ファンデは白いけど、ライトの加減で普通にも見える。
ウイッグは今までよりきれいになってる。
髪飾りが新しいので、衣装も新しいのかな?きれいだし。
ボロボロの衣装だけで真剣必殺はなし。中傷ぐらい?
三日月の真剣必殺は最後の最後な気がする。
ボロボロ衣装のつくり込みが良くて、きれいだな(ボロボロなのに)と思った。
胸のスナップボタン取れてましたね。
へ―こんなふうになってるんだと、全く関係ない部分で感心しました。
sssや悲伝、煉獄、どろろなど、歳を重ねても(まだお若いですが)殺陣の多い舞台に出演する鈴木くん。
「これ以上の殺陣は見られないだろう」といつも思うのですが、毎回いい意味で裏切られます。
今作も、ありがたいことにたくさん殺陣が見られました。
ブログのポイントを踏まえつつ見ると、また新鮮に感じます。
鶴丸国永
立ち回りで袖を回転させてトリッキーな動きをするあたり、鶴丸の性格がよく出ていますね。
遡行軍の真似して長谷部に怒られる鶴丸が面白すぎる。
刀を杖みたいに立ててしゃべるのが特徴的でかわいい。
いつも面白い刀だけど、三日月にはしっかりした話もするし、相棒だと認めているんだろうな感がいい。
真剣必殺で登場した時「あとは死んでもめでたいだろう」セリフに力が入ってる。
殺陣の始まりにつま先トントンもかっこいいよね。
染谷くんは、アドリブなのか分からない話し方をするのが鶴丸に合ってると思う。
殺陣もうまいしねー、後ろ手で刃を受け止めているのかっこいい。
染谷くんの鶴丸は貫禄があって、三日月と対等なかんじ。
2人を見てると歴タメのDVD見たくなってくる。
へし切長谷部
相変わらず面白い。
本人は面白くしているつもりはなく大真面目だけど、またそれがいいんですよね。
如水に負けて悔しがる長谷部がかわいいかっこいいのでおすすめ。(何をおすすめしているのか)
一生懸命部隊長しているのがかわいい。
長谷部がぶれないところも信頼感ありますね。
殺陣はキレキレ、衣装がひらひらしてて、体にまとわりつくように揺れるのが素敵。
雅成くんホント殺陣うまくなったなー、すごいよ。
長谷部つんとしているのに、あんなにかわいいのは雅成くんのせいだ(褒めてる)
薬研藤四郎
刀ステは5年ぶりだけどド安定。
ビジュアル良し太もも良し、殺陣かっこいい。
すっとそこに立ってるだけで絵になってるというか、なんだろうあのバランスの良さは。
お顔もかっこいいし、薬研の服も似合ってるし、ヘアスタイルも似合ってる。完璧。
水に入った時の、声のもわもわ感がうまい。
お土産の話で「食い物がいいな」としれっという薬研。唯一短刀らしさを感じました。
本当に短刀?と思うところがたくさんある。
中でも長谷部を支えていたところ。すごくないですか?
あと戦闘中に言葉遣いが悪くなるところも好き。戦場育ち!
大千鳥十文字槍
槍の殺陣が新鮮で、しかもとてもうまいです。
槍らしく背が高くてスタイルもいい。声も良し!
真面目で律義な槍と言う印象を受けました。
お墓での真田十勇士とのやり取りが好きです。
「真田信繁の刀」だと揺るぎない信念を持つ大千鳥だからこそ、できたことだと思います。
三日月と腹を割って話をしたりと、義理人情に厚く信頼のおける刀でもありますね。
泛塵
ストーリーテラーを担っていますが、声が良く、聞き取りやすい。
もふもふしたやつぶら下げて殺陣するの大変だろうなと思いましたが、見栄えはとてもいい。
思ったより身軽ですごって思いました。
ゲームのイメージとはちょっと違う感じ。
はかなさや空虚なイメージを前面に出しているゲームの泛塵と比べると、明確な意思を持ち大千鳥のために戦ってる。
内に秘めたものはかなり熱い刀なのかも。
数珠丸恒次
常識人で、年上っぽい刀。
天下五剣の強さを、「名は物語、物語は力」と言っています。
天下五剣が揃うかのような物言いですよね。意味深。
殺陣はしっかり急所を狙って容赦なし。
髪の扱いが大変だろうな。
動きは少ないけれど、それが隠れた強さを持っているようにも見える。
骨喰藤四郎
控えめな性格で、三日月のことを案じている骨喰。
そのまま悲伝の骨喰ですね。
アクロバティックな殺陣を見せてくれます。
カテコで三日月に頷いていてかわいい。
高台院
さすがの貫禄です。
歌もうまいし、セリフ回しも綺麗。
そこになじみながらも場が引き締まる芝居で、とても良かったです。
高台院が三日月と敵対しなくてよかった。
高台院は高台院のままの展開に感謝。
豊臣秀頼
天伝よりさらに芝居が良くなってる。
秀忠、高台院との2人芝居も良き。
相変わらず眉目秀麗。
「舞台刀剣乱舞」无伝 夕紅の士-夏の陣- いまいちな部分
真田十勇士好きの人には申し訳なし。ごめんね。
だいたい怒鳴りながら話すので、セリフが聞き取りにくいところが多々あり。
声を張っているのは聞いていても疲れるので、芝居で何とかしてほしい。
闘志みなぎるキャラが多いとはいえ、声の芝居にも強弱が欲しいところ。
(真田十勇士全員がそう、というわけではありませんが)
真田十勇士が怒鳴りながらで、刀剣男士が普通に話しているとバランスも悪い。
刀剣男士は普通に話しても声が良く通るし、セリフも聞き取りやすい人が多いので差が見えやすいというか。
あと、いちいち真田十勇士が一言ずつ話すのが冗長。10振り分だからね、刀剣男士より多いもの。
刀剣男士と対比するためのキャラだから、理解できる部分もあるけど。
存在として居るのは分かるけどね。
芝居が良くなったらまた違って見えると思うので期待。
冒頭のカメラアングルでちょっと言ったけど、1シーンに真田十勇士3振り、刀剣男士2振りとかだと、セリフ量が違うから長い時間、真田十勇士を映すことになるのは、いかがなものか。
これは円盤で何とかしてほしいと思う。
ぼちぼちダメ出ししましたが、もちろん真田十勇士の好きなシーンもあります。
穴山小助が乾杯の音頭を取るところとか、お墓のシーンとか、名乗りで猿飛佐助だけ声張らないところとか(逆にかっこいい)
海野六郎の「~嘘だけどね」も結構好き、声張らないでさらっとしゃべってくれるのが好き(そこかい)
真田十勇士では猿飛佐助と霧隠才蔵と穴山小助の3人が好き。海野六郎も好きだな。
今回映像が多用されていますが、これに関しては好き嫌いあると思う。
ストリートファイターやスーパーマリオみたいなゲーム画面とかね。
個人的にはあまり気にならなかったです。
「舞台刀剣乱舞」无伝 夕紅の士-夏の陣- 感想まとめ
話自体は天伝の続きを持ってきてはいるのですが、またガラッとテイストが違う作品でした。
天伝で発生した歴史改変を修正する、というメインストーリーを踏みつつ、もう次作に向けて伏線が張られているようです。
「完」がないのはそのせい?(天伝は「完」って出た。終わってないけど(笑))
三日月が円環しているのは明白ですが、やたら強いとか以外は特に新しい情報はなし。
大千鳥が「底が見えない」「狂っているように見える」と言ってるから、三日月に対してただならぬ様子を感じているぐらい?
今作は、今までの伏線とか考えなくても楽しく見られる作品だと思います。
「ステアラすごーい」って言いながら気楽に見るのが楽しい!
ゆるっとしすぎてる感想↓
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